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追悼 Alex Chilton先生

2010年3月17日、アレックス・チルトン先生が心不全で59歳で亡くなった。
卒業シーズンである。手の込んだことをやるものである。

僕が先生を知ったのは多分中原昌也からだったと思う。中原が雑誌で「Alex Chiltonいいなァ」みたいに言っていた記憶がある。と同時にその頃、Tがある音楽のガイドブックに掲載されていたCDを片っ端から聞いていて、その中にBigStarが含まれていた。しばらくは、「Alex ChiltonってBigStarなの?」とTと話した思い出がある。Alex ChiltonとかBigStarのアルバムはなかなか手に入らないから、はじめは御茶ノ水のJanisで借りた。僕にとって常に最高の音楽家は先生で、今も変わらない。本当に毎日のように聴いている。先生の音楽を聴きはじめた「そのころ」と言うのは大学入学して2年目くらいだったか。


はじめは音楽に惹かれた。次はその人となりに惚れた。男が男に惚れる、というのは、あるのである。
人となりに惚れると、先生が関わっていればなんでもよい。全てを肯定できる。これが危ない。

先生は10代でBoxTopsというブルーアイドソウルのバンドのボーカルになる。16歳で“The Letter”が全米チャートNo1。Dan Pennとかがつくった唄を歌っていたアイドルだった。今聞いても素晴らしい。


だけど、チルトン少年はショービジネスに飽き飽きして、地元メンフィスの友だちがやってるバンドに加入する。これがBigStar。3枚のアルバムを残した。
メンバーは
Alex Chilton – guitars, vocals (1971–1974, 1993–2010)
Jody Stephens – drums, vocals (1971–1974, 1993–present)
Chris Bell – guitars, vocals (1971–1972)
Andy Hummel – bass, vocals (1971–1973)
このバンドにはChris Bellという天才も居た。1972年の一枚目のアルバム『#1recoed』には、クリス・ベルと先生が共作した曲がたくさん収められているが、どれもキラキラしてまぶしいくらい輝いている。でもね、Box Tops時代から先生の声は、死ぬまで変わらなかった。


一枚目を作った後、クリス・ベルが脱退。これは、やりたい音楽の方向が変わったからで、別に仲が悪くなったわけではない。その後にクリス・ベルが出したアルバム名盤『I am the cosmos』にも先生は参加しているし。
1974年の二枚目のアルバム『Radio city』も素晴らしい。僕はBigStarの中では一番好き。先生の乾いた感じのソングライティングの才能が発揮された。ただ、1978年にクリス・ベルが飛行機事故で急死してしまう。又、BassのAndy Humellも脱退する。


1978年の3作目『3rd Sister Lovers』はほとんどチルトン先生のソロアルバムなのだが、これは息を呑むほど美しい作品。このアルバムのプロデューサーが去年死んだジム・デッキンソン。そして解散。
ちなみに当時BigStarのアルバムは全然売れなかった。全然BigStarでもなかったし、ナンバーワンレコードでもなかった。

既に始まっていたが、チルトン先生の暗黒時代が始まる。ニューヨークで皿洗いをしながら、ライブをし、酒と薬に溺れ続けボロボロになる。そのときにつくった『Like Flies on Sherbert』(1979年)、やさぐれてて最高。


風向きが変わり始めるのは1987年の『high priest』。何が先生にあったのかは知らないが、肩の力が抜けたスカスカした音の中に、底知れぬ業の深さを感じた。先生はこの中で、BoxTops時代のソングライターDan Pannの名曲「Nobody's fool」をカヴァーしている。そう、あの過去と和解した、と僕は解釈した。それ以降はもう無敵で、超マイペースでいまどきそんな曲やる?みたいな古い曲を先生なりの品行方正さをもって歌い上げる。カヴァーばっかりになる。


で、金がなくなったと思ったら、再評価されまくってたBigStarを再結成して、稼ぐ。



つまりあれだ、素直に生きられない人だけが素直になりたいと願う。先生はカヴァー曲を歌いまくることで「でも絶対変えられないものだからさ、だからさ、引きずりながら、歩こう」と教えてくれた。先生は僕の大学でした。

でも、なんといっても、鼻にかけた声がせつないんだよねぇ。

Y
  1. 2010/03/21(日) 18:46:31|
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